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          *** 労務屋の労働雑感 ***

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            平成11年11月25日発行
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 「就職難に泣き寝入りしない女子学生の会」を見てて思ったのですが、 「就職難に泣き寝入りしない」というのはどういうことなのでしょう?

 確かに世の中には好況の時もあれば不況の時もあります。不況の時は、 多かれ少なかれ就職難になって、学生さんはご苦労をされるわけですが、 ちょっと考えてみれば、学生さんにはなにも責任があるわけではなくて、 単に不運なだけです。実際、私自身も、バブル崩壊直後に、学生さんと 面接した時、「勉強もしてなければ成績も悪い先輩がそれなりの企業に 楽々と就職できたのに、どうして自分は全然就職が決まらないのか」と 云われたことがあります。

 「就職難…女子学生の会」の主張を聞いていたら、要するに就職難は 企業の責任であり、企業は責任取って新卒を採用せよということでして、 さすがにこれは無茶ですが、もう一歩踏み込んで、「企業はバブル期に 大量採用して人が充足している。そのせいで、自分たちは就職できない。 しかし、たまたま好況だから無能でも就職できて、たまたま不況だから 有能でも就職できないというのは不公平ではないのか?こんな不公平に 泣き寝入りしていていいのか?泣き寝入りしないためには、どのような 行動を起こせばいいのか?答は簡単である。企業はバブル期に採用した 無能な社員を解雇し、それに替わって、有能かつ低コストな自分たちを 採用すれば良いのである。一人解雇して一人採用するのであれば、社会 全体としては雇用総数は変わっていないから、社会の福祉には反しない。 むしろ、総額人件費で見れば、二人解雇すれば、三人採用できるのでは ないか?とすれば、社会全体で雇用が増加して、社会の福祉が増進する。 失業率も低下する。これは企業としてもメリットがある。連合が本当に 全国の勤労者を代表しているのであれば、雇用が増え、失業率が下がる 施策は積極的に推進すべきである」
 「就職難に泣き寝入りしない」と勇ましいことを云うのなら、せめて このくらい大胆な主張をしてほしいものですねえ。

 日野自動車が、リストラの一環として、現在会社に在籍している親が 希望退職に応じ、そのかわりにその子女を新規採用する、という制度を 導入し、かなりの成果を上げているそうです。
 まあ、これは親子の情というものがあるから成り立っている、という 部分は多分にあるわけですが、これを社会全体に拡張すれば上のような 主張になると思うのですが。
 
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