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          *** 労務屋の労働雑感 ***

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            平成12年8月18日発行
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         <<< it関連外資も新卒採用を強化 >>>

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 新聞報道によりますと、外資系のit関連企業が来年度卒の新卒採用を 大幅に増やす方向に動いているようです。

 外資系it企業の採用戦略はおおむね3グループに分かれているようで、 比較的最近日本法人を設立したシスコシステムズ(92年設立)、emc (94年設立)などはおおむね中途採用一辺倒。80年代に進出したサン (86年設立)sgi(87年)コンパック(82年)あたりは、中途と 新卒のコンビネーション。そして、古くから進出している日本hpなどは 新卒一括採用の日本型という感じです。
 ところが、ご承知のとおり、もともとit分野の中途採用市場はかなり 限られた、小さなものだった上に、需要はどんどん高まって来ましたので、 とうとう新卒採用・社内育成という方向にシフトせざるを得なくなったと いうことです。もちろん、日本企業にはit技術者が多数いるわけですが、 かなりの好条件を提示してオファーをかけても、なかなか引き抜けないと いう現実もあるようです。
 というわけで、シスコとemcは来年度卒から新卒採用を開始するほか、 コンパック、サン・マイクロシステムズ、sgiなどは新卒採用を大幅に 増加して新卒にシフトするとのことです。これらit企業は、市場拡大を 背景に大幅な業容拡張・人員増強を計画しているようですから、なおさら 中途だけでは人手の確保が難しいという事情もあるのでしょう。
 逆に、日本hpは今年から、中途採用(経験者に限らない)を本格的に 実施するというのが面白いですね。もっとも、日本hpは日本に進出して すでに30年近く経ちますし、数年前までは日本的経営の権化?のような 横河電機とのジョイントだったわけですから、まあ、ほとんど日本企業の ようなものなのでしょうが。それに、そもそもヒューレット・パッカード 本体が、米国企業には珍しい雇用重視経営なわけですし。

 もっとも、採用戦略は企業によってまちまちですし、とりわけ外資系は さまざまなパターンを持っていますから、そんなに単純な話ではないかも 知れません。

 it関連企業は外資に限らず日本企業も採用を増やす傾向にありますし、 いよいよ、雇用吸収力のある成長産業として本格化してきたと見ることが できるかも知れません。今時の学生さんたちは文系でもインターネットや eメールくらいは使いこなしますから、それなりにポテンシャルを持った 人材も多いはずなので、社内育成体制が整ってきて、人材育成の効率的な エンジンが回りはじめれば、これまで現実にはなかなか進まなかった産業 構造高度化も、一気に加速するかも知れませんね。
 it産業が本当に成長分野であるならば、長期雇用も相当程度は可能な はずなので、どんどん新卒を採用して、若い人に成長産業のスキルを形成 してくれれば、日本経済全体にとっても望ましいことであると思います。 

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