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          *** 労務屋の労働雑感 ***

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        平成12年10月30日発行 通巻001号
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         <<< やはりわからない銀行員の給与 >>>

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《創刊のごあいさつ》  このたびは、「労務屋の労働雑感」をごらんいただき、まことにありがとうございます。
 このメールマガジンは、人事・労務・労働などにご関心をお持ちの方に、いろいろな話題をお届けするものです。
 従来から、パソコン通信の某フォーラムで、自分自身の勉強という意味もふくめて、このような話題提供を行っていたのですが、それ以外の人にも広く読んでいただければさらに楽しいだろうと考えて、このメールマガジンを創刊することにいたしました。
 不定期刊行ですが、最初のうちはなるべく多く、長期的には、基本的に週1回のペースで発行していきたいと考えております。
 また、しばらくの間は、本マガジン創刊前のバックナンバーも、「今から思えば」こうだった、という感想付きでお送りしていきたいと思いますので、あわせてお読みいただければ幸いです。
 それでは、がんばって発行してまいりますので、末永いお付き合いをお願い申し上げます。


(このごあいさつは、まぐまぐホームページの「新着紹介」に紹介されている間は毎号掲載いたします。重複してお受け取りになる方にはお詫び致します)

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 帝国データバンクの調べによりますと、銀行員の平均給与総額は、全国の銀行・信託銀行136行の平均で632万円、大手17社の平均で745万円(平均年齢は35〜40歳)だったとのことです。
 非正規も含まれている(管理職を含むかどうかは不明)そうなので、現実にはもっと相当に高い水準と思われます。
 それでも、総額では昨年比4.5%の減少、一人あたりでもほぼ横ばいということなのだそうです。

 個別では、最も高いのは興銀の980万円(昨年比16%増)で、以下、三和(973、9%)、日本信託(894、20%)、住友(892、17%)と続いています。ちなみに大手行で最低なのが東京三菱の596万円で、これは昨年比20%減なのだそうですが、同一業界でこんなにばらつくわけがありません(ましてや、横並び体質の強い銀行業界で)し、前年比で20%も増減するなどということも、経営の安定している(してないか)大企業では考えにくいことで、要するに、一言で言ってしまえば、まったく信用できない数字ということになりそうです。
 もっとも、前年比が大きく動くのはそれなりに理由もあるようで、銀行は分社、出向などをかなりやっていますから、賃金の低い層を別会社化すれば残りの平均は大きく上がりますし、賃金の高い層をどかんと出向させれば平均はぐっと下がります。興銀も給与総額は6%の減だそうですので、集計対象者が相当減っているのでしょう。ちなみに中央信託は一人当たりは前年比31%増とのことです。

 信用ならない数字ではありますが、一応どの程度の水準なのかを検証すると、社会経済生産性本部が推計した30代後半・大企業・男性の年間賃金額が、大卒で約800万円、高卒で約630万円というところですから、やはり相当高い水準ということになりますね。
 ちなみに、東京経協の「労働情報」の春闘データをもとにしてごくおおざっぱに推計しますと、これは組合員平均で管理職と非正規を含みませんが、ソニーやトヨタのような国際優良銘柄でも、30代後半で、諸手当込みで750〜850万円くらいのようです。

 銀行はこれまで、護送船団方式による超過利潤を賃金に配分してきたわけですが、今後のリストラの進展でこれがどのようになっていくのかが注目されるところです。

 なお、日銀の調査によれば、銀行員の人数は17%の減少で人件費は9%の減少とか。どうも数字が合いませんね。
 それはそれとして、自然減での人員削減だと、どうしても高齢化するので、人数ほどには人件費は減らないということはあるようです。

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