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====================================================================== *** 労務屋の労働雑感 *** ---------------------------------------------------------------------- 平成12年5月25日発行 ---------------------------------------------------------------------- <<< 取れるものは取るということか。 >>> ====================================================================== 昨年3月に破たん、この2月にきのくに信用金庫に営業譲渡された 紀北信用組合で、破たん直前に季節外れの「春闘」が行われ、賃上げ 4%、賞与は前年並、さらに、なんと退職金を70%の大幅アップと いう内容で妥結していたのだそうです。 普通なら、こんなことをしても、会社がつぶれてしまったらあまり 意味がない(まあ、多少は従業員の受取額が増える可能性はあるので、 それなりに無意味とまでは云えませんが)わけですが、現在の破たん 処理の枠組みでは、預金をはじめとして、すべての債務が弁済される ことになっているので、この法外な退職金についても預金保険機構の 資金を使って全額支払われることになるわけです。 さすがに、和歌山県(監督責任がある)は、この交渉結果の撤回を 求めましたが、労使双方とも全面撤回はせずに、労委仲裁に持ち込み、 結局、昇給2%、退職金30%アップの仲裁が出て一応決着しました。 まあ、労組や従業員にして見れば、まさに目前に失職が迫っている わけですから、少しでも多くのものを取りたいというのはわからない 話ではありませんし、なんら違法な行為があるわけでもありませんが、 通常の倒産のケースとの均衡や、退職金の多くの部分は公的資金から 支払われることなどを考えあわせると、労委仲裁の妥当性もさること ながら、これらの一連の労使の態度・行動は、まことに自己中心的で、 恥知らずなモラルハザードであると断じざるを得ません。 こういうのを見ると、東京に続いて大阪も銀行への外形標準課税に 踏み切ろうというのも、むべなるかなという感じです。 ====================================================================== ◆メールマガジン「労務屋の労働雑感」(id=0000049801) ◆このメールマガジンは、労働ロビイストの作者が、管理職、人事労務担当者、 組合役員、学生・研究者などの方々を対象に、人事・労務・労働などに関する 話題を提供するものです。 不定期刊ですが、おおむね毎週発行しています。 ◆バックナンバーは、次のページからごらんになれます。 http://www.geocities.co.jp/wallstreet/2659/mm/backn.html ◆登録・解除は、次のページからお願いします。 http://www.geocities.co.jp/wallstreet/2659/mm.html ◆労務屋のホームページ:http://www.geocities.co.jp/wallstreet/2659 の 「労働掲示板」に、ご意見・ご感想などをおよせいただければ幸いです。 ◆メールアドレス:nagoyakuma@nifty.com ◆転載・引用を歓迎します。その際は、「労務屋の労働雑感」からの転載・ 引用であることと、まぐまぐのid(00000xxxxx)の記載をお願いします。 ====================================================================== |