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=================================== *** 労務屋の労働雑感 *** +++++++++++++++++++++++++++++++++++ 平成13年02月19日発行 通巻037号 +++++++++++++++++++++++++++++++++++ <<< 自治体リストラと民間委託 >>> =================================== 最近、地方自治体の財政難がいよいよ深刻になってきて、さまざまな方法で リストラが推進されています。その一方で、各自治体とも、介護や保育などと いった必要性の高い分野に対しては、増員、あるいは予算増などの措置を講じ ているようで、全体的に人件費削減を進める中で、必要に応じた重点配分をし ようという意識は見えてきています。また、できるものは民間に外注しようと いう動きも拡大しているようです。 公務員は非効率ということは良く言われますし、事実そのような分野も多い のだろうと思いますが、仕事によってはすでに足りない、あるいはこれから増 やしていくべきものも多くあります。警察は、最近対応の悪さばかりが叩かれ ますが、その根本的な原因は人員不足であることは事実でしょうし、教育関係 や、あるいは徴税関係などは、今後政策的に増やしていく必要性が叫ばれてい ます(もちろん、国税庁と社会保険庁を統合して、税と社会保険料を一元的に 徴収するといった合理化も必要と考えます)。労務屋的に云えば、労働基準監 督官も、増員が必要な仕事であると思います。また、これらの仕事の多くは、 やはり公務員という立場で携わるのが適当であることが多いことも事実だろう と思います。 税収についても、必ずしも硬直的に考えなければならないこともないので しょうが、やはり限度はあるわけで、結局の所は、資源の適正な配分、人材の 適正な配置、それを可能とするための効率化の推進が大切だという、当たり前 の結論にたどりつくのだろうと思います。そういう意味では、まずは公務員も 労働条件変更や配置転換、人事制度の改定、あるいは民営化、さまざまな面で、 柔軟性を民間に近づけていくことが求められるのではないでしょうか。雇用保 障もあってもいいでしょうが、現代ではそれは労働基本権の制約よりはるかに 大きなメリットなのですから、その分は例えば賃金は民間より低くするなど、 他の労働条件で調整するなどして、トータルで民間準拠にするようなことは最 低限必要だろうと思います。 また、効率化という面では、業務の民間委託をもっと進めても良いのではな いかと思われます。これは大幅なコストダウンにつながる可能性が高いだけで はなく、それ自体、新規雇用の創出につながる可能性もあるからです。 アメリカに、waste managementという会社があります。もともと、自治体の ごみ収集業務の民間委託を受ける企業だったのですが、土壌保全、産業廃棄物 処理、有毒物質処理、さらには廃棄物を燃料とする発電事業など、さまざまな ハイテク・サービスに進出し、今や、従業員4万人弱、年間売上高100億ド ルという、大企業に成長しています。その他にも、少年院の運営サービスを行 う american youth international、救急車サービスを行う american medical response,公立学校の授業を請け負う edison programなど、さまざまなビジネ スが生まれ、雇用が創出されているそうで、これらの企業はnasdaqに上 場され、成長企業として、高い評価を受けているとのことです。どこまで民間 に出していいのかという問題はありますが、まことに聖域なき民間委託という 感があります。 わが国でも、ごみ収集を100%民間に委託している自治体が既にあり、例 えば北海道の釧路市や、茨城県の取手市などは、かなり以前から、ごみの全量 を民間に委託していて、そのコストは行政で実施した場合の半分以下というこ とです。同様に、学校給食や、スポーツ施設・文化施設の管理などを民間委託 している自治体でも、そのコスト差は、やはり2分の1程度とのことです。 行政サービスのアウトソーシングには、コストダウンと雇用創出の大きな可 能性が秘められており、今後、各自治体における積極的な取り組みが期待され るところです。 (次回は2月21日に配信する予定です) =================================== ◆メールマガジン「労務屋の労働雑感」 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」で配送され ています。(http://www.mag2.com)id=0000049801 ◆このメールマガジンは、発行者が、個人の立場で、管理職、人事労務担当者、 組合役員、学生・研究者などの方々を対象に、人事・労務・労働などに関す る話題を提供するものです。 不定期刊ですが、おおむね毎週1回以上発行しています。 ◆バックナンバーは、次のページからごらんになれます。 http://www.geocities.co.jp/wallstreet/2659/mm/backn.html ◆登録・解除は、次のページからお願いします。 http://www.geocities.co.jp/wallstreet/2659/mm.html ◆労務屋のホームページ:http://www.geocities.co.jp/wallstreet/2659 の「労働掲示板」に、ご意見・ご感想などをおよせいただければ幸いです。 ◆メールアドレス:nagoyakuma@nifty.com ◆転載・引用を歓迎します。その際は、「労務屋の労働雑感」からの転載・引 用であることと、まぐまぐのid(0000049801)の記載をお願いします。 ◆[免責事項]本メールマガジンは、内容の正確性を保証するものではありま せん。本メールマガジンの購読、利用などによって発生したいっさいの損害、 損失、障害などについて、発行者はその責任を負いません。 =================================== |