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■2002/01/18 (金) 日経連も便乗賃下げにクギ 一昨日ですが、日経連の春闘セミナーで奥田碩日経連会長の講演を聴講しま した。「不良債権処理が進めば失業率が6%以上か、それ以上」と具体的な数 字が出てきたのにはすこしびっくりしましたし、新聞各紙も揃って報道してい ましたが、不良債権処理で30万人?から60万人?の離職者が出るという政 府の試算があるという話をその前にしていましたので、今の数字に30〜60 を乗せて荒っぽく計算してみるとたしかに「6%前後か、それ以上」という数 字になりますので、まあそれほど驚かなければならない話でもないのかも知れ ません。ただ、そういう背景があるから、よけい緊急型のワークシェアリング をやって失業を防ぐ必要がある、というのはわかりやすい話のように思いまし た。 緊急型ワークシェアリングについては、労組は「一方的な労働条件の切り下 げにつながる」と警戒しているようですが、この講演では、これは日経が1面 で記事にしていましたが、「経営幹部や管理職の賃金カットを先行」「便乗導 入はデフレを助長」などとたしかに述べていました。しかも、「労使の十分な 話し合いと、合意のもとに行わなければならない」とも言っていたと思います。 「現実には全体の85%の企業は実施する考えはないと言っており、例外的な ものになるだろう」とも言っており、むしろ一方的な実施には否定的なようで す。そういう意味では、日経連の指導力・影響力がどれほどかという問題はあ るにしても、労組もそんなには神経をとがらせなくてもいいような印象は受け ました。とはいえ、まずは経営上許される総額人件費の水準がありきで、それ を人減らしでなくて賃金カットで実現したならば、ありうべき人減らしを回避 した分はワークシェアリングだ、という論旨は、やはり経営者の論理だという 感じはします。 全体的には、春闘マターは日経連の専務理事や常務理事が別にやるというこ とからか、経済政策や金融政策、あるいは企業経営の話が多くかったのですが、 翌日の報道を見るとやはり春闘マターに関心が集まっているようです。まあ、 春闘セミナーですから当然ですが。 ■2002/01/17 (木) 労働問題研究委員会報告 今年の日経連の春闘方針である「労問研報告」を読みました。 内容的には、基本認識としては低生産性分野の生産性を向上するとともに、 高付加価値な高生産性分野を創出・育成し、産業構造の転換・高度化をはかる ことが必要だということのようです。ただ、現在の情勢はそれどころじゃなく て、雇用の維持・確保を最優先すべき状態にある。総額人件費を抑制し、雇用 を維持・確保するために、各労使は十分に話し合い、最大限の努力を行うべき なのであって、その一環が緊急避難型のワークシェアリングだ、という展開に なっています。そして、今後の国際競争に対応していくためには、技術創造立 国の基盤強化が必要であり、あらゆる産業で生産性と付加価値を高め、国際競 争力を向上するとともに、こうした取り組みを支える人材育成が重要だ、それ が雇用の拡大、空洞化対策になる、というところでしょうか。 昨年までと比較して目新しい内容そしては、とにかく厳しいので、ベアゼロ だけではなくて、定昇の凍結・見直しにまで踏み込んでいるのは報道されてい るとおりです。さっきも書きましたが、ワークシェアリングについては、厚生 労働省の4類型をふまえながら、「緊急避難・短期的」と、「多様化対応・中 長期的」と分けて整理してます。その他、治安維持の重要性と警察官の増員を 主張しているのが面白い。日経連らしいといえば言えるかも。解雇規制の法制 化にも反対と明記してありますが、理由は「行政の介入」と「(判例の?)判 断の柔軟性低下」とのことです。経団連と合併するということで、日経連発足 以降果たした役割を自画自賛しているのはご愛嬌ですが、まあ気持ちはよくわ かります。 全体としてみれば、定昇凍結とかかなり過激にも見えますが、雇用維持は明 言していますし、デフレで物価も下がっていて労組もベア要求見送り続出です から、そんなに過激という感じもしません。それでも、雇用維持のためには賃 下げもあり、というのを打ち出して旗幟鮮明ではあると云えるでしょう。空洞 化対策が具体性を欠き、迫力がないのが残念ですが、じゃあ名案があるかと言 われればないわけで、致し方ないところなのかも知れません。 ちなみに経団連と合併しても、来年もまた労問研報告を出すそうです。まあ、 連合も春闘もなくなるわけではないので、それなりに必要性はありそうです。 ■2002/01/16 (水) 恒例の当てモノ その2 さて昨日の続きで、吉例の記者クラブの当てモノです。 4問めは「日経平均株価が終値で15000円台を回復することがあるか」。終 値の瞬間風速で超えればいいわけですね。まあ、これこそギャンブルですから、 サイコロでも振って決めましょう。奇数はマル、偶数はバツ、さて振ってみた ら・・・?出た目は6のフルマークでした。というわけで、回復しない、に張 ります。 次は失業率で「7%を超えるか」。これは日本の雇用維持力の強さを信じて 「超えない」にしたいと思います。自信あり。 「米国がイラクを攻撃することがあるか」については、いつでもする構えで はあるでしょうが、たぶんアフガンが終われば内政でしょう。オサマ・ビン ラディンがイラクに逃げたりすれば話は別ですが。一応なしとしておきます。 「韓国の大統領選で野党候補が当選するか」。選挙は年末なのでまだまだこ れからどう動くかわかりませんが、現職に追い風が吹く可能性は低そうで、敵 失期待という感じです。野党も人材がないようですが、順当に行けば野党候補 の当選、政権交代となるでしょう。 その次は「クローン人間誕生のニュースがあるか」ですが、ニュースがあれ ば本当でなくてもいいということでしょうか。クローン人間なんて想像したく もないので「ない」にします。 「日本人がノーベル賞を取るか」については、候補も多いので取る、といい たいところですが、ヨーロッパ人が3年連続で日本人に出すとも考えにくい。 裏読みですが取らない可能性のほうが高いと見ます。 最後は「ワールドカップで日本は決勝トーナメントに進むか」。たしかに予 選の組み合わせはすごく強い国とは当たっていませんが、それでも世界ランキ ングでは日本より上の国ばかりです。順当に行けば予選敗退でしょう。希望と しては地の利も生かして決勝進出を望みたいのはヤマヤマですが、まずは初勝 利が現実的な目標のような気がします。ただ、日本チームにも成長力がありそ うなことも事実。2問続けて弱気もイヤなので、こちらは突破としておきまし ょう。 というわけで、当たるも八卦当たらぬも八卦、年末には一応採点を忘れない ようにしようと思います。 ■2002/01/15 (火) 恒例の当てモノ その1 毎年、日本記者クラブの新年会員懇親会の余興として、「この一年の予想ア ンケート」というのが行われています。年末にどうなっているか、予想の難し い質問10問について記者が予想し、その先見の明?を競って楽しむもので、 結果的に昨年最も難しかったのは「12月1日時点の首相」で正答率16.3 %とか。 当時すでに森善朗氏の政権は青息吐息だったわけですが、小泉氏を当てると なると結構難しかったのですね。最も多かった誤答は何なのかちょっと気にな るところですが、加藤紘一氏はクーデター失敗直後ですし、他の有力候補が思 い浮かばないところです。橋本龍太郎氏も消去法での総裁選出馬でしたし、亀 井静香氏というのもあまり現実的ではありませんでしたし、案外鳩山由紀夫氏 あたりかも知れません。 411人中、全問正解が2人いたということですから立派なものです。最頻 値は6問正解ということで、まあマルバツの当てモノなら期待値は半分ですか ら、それなりに先見の明を示したというところでしょう。 さて、今年の設問が公開されていましたので、私も挑戦してみたいと思いま す。 まず「12月31日現在のわが国の首相」です。たしかに小泉現首相が不動 の本命でしょうが、失業や倒産が急激に悪化して経済がクラッシュしたら一気 にお陀仏でしょうから、結構危険な本命です。しかし、対抗馬がいないのも事 実ですし、おそらく日本は失業率の上昇は相当緩やかでしょうから、一応本命 に乗っておきましょうか。 次は「年内に解散・総選挙があるか」ということですが、これはなかなか難 しい。ちょっとわかりませんが、やりたい人は多いとみて「ある」と予想しま す。 「12月現在の外相は田中現外相か」。内閣改造をやりたい人は選挙をやり たい人より多いはずなので、これは交替の目は選挙以上でしょう。チョンボや 無能の引責ではなく、いかに名誉の撤退を演出するかは難題かも知れませんが。 しかし、外相をやりたい人はいるのかなあ。まあ、不祥事も出尽くしたと見れ ばやり手は多いでしょうが。 4問め以降は明日の日誌に続きます。 |