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■2004/01/09 (金) 逮捕覚悟で 年初からの新聞記事をみていたら、6日の読売新聞に、連合の新年交歓会で笹森会長が「逮捕覚悟で運動を」と演説したとの記事が出ていていささか驚愕しました。見出しにも「労組幹部もビックリ」とあります(笑)。 記事によれば、笹森氏は政府の年金改革案に反対する考えなどを表明し、「そうならなければいいが」と前置きした上で、「労組がその役割を果たさないといけない時には、逮捕されることも辞さない運動も必要ではないか」と発言したのだそうです。意図するところは、「重要課題に対しては、必要ならば逮捕も恐れずに国会でデモを行うぐらいの意気込みで」ということで、先般の宮城の選挙違反を肯定するものではないとのこと。 こうした表現が行き過ぎかどうかはいろいろな意見があっていいと思いますし、デモのような示威行動が運動論としてどうかというのも議論があるでしょうが、笹森氏としてはもうひとつ組合員、一般労働者の怒りや危機感が盛り上がってこないことへの問題意識というか、あせりがあったのでしょう。とはいえ、すでに鷲尾前会長の時代からメーデーの演出を変えるなど同様の問題意識はあったわけで、なかなか世間の趨勢を変えることは難しいのでしょうか。 そこまでいうのなら、「新年交歓会」などという軟弱な?名前ではなく、昔ながらの「旗開き」に戻したらどうかと思うのですが。地方や産別ではまだ「旗開き」といっているところもあるようですし。もっとも、共産党系の全労連すら数年前から「賀詞交換会」といっているようなので、結局時計の針を逆に戻すことはできないということなのでしょう。 ■2004/01/08 (木) 意外におとなしい日産自動車の成果主義賞与 今朝の日経新聞によれば、日産自動車が、現在管理職対象となっている業績連動型賞与を一部の一般社員にも拡大するそうです。 もっとも、業績連動とはいっても、電機各社が導入しているような会社業績への連動ではなく、目標管理制度による個人の業績評価によって賞与を決める制度だということですから、格別目新しい話ではありません。「コミットメントを一つも達成できないと部長級の場合、支給ゼロもありうる」ということですが、これも「ありうる」というだけで、現実にはよほど例外的なケースに限られてくるものと想像されます。 これに対し、労組は「全社員への適用は困難」との立場だそうですが、それは当然で、自動車工場の現場の作業員まで賞与を目標管理で決めるというのは明らかに無理があるでしょう。結局「職務が管理職に近いごく一部の社員」ということに限られるということで、これではいったいどこが記事になるほど目新しいのか、という感すらあります。 もっとも、だから日産自動車が先進的でないということではなく、もともと日産自動車は会社の業績によって大幅に賞与を変動させており、ここ数年をとっても、ルノーの出資前は年間4.0ヶ月だったのに対し、業績回復した昨年は5.8ヶ月の要求に満額回答しています。そういう意味では、わざわざ面倒な制度を入れなくても、賞与総額を経営ニーズに適応させることができていたという見方もできるでしょう。 それはそれとして、今回の改正は、賞与の配分を目標達成度に応じて、という成果主義的な考え方だろうと思いますが、それをどの範囲に適用するかについては、企業によっていろいろな考え方があるのだろうと思います。経営改革の優等生とうたわれる日産自動車にしては、ずいぶんおとなしいな、というのが実感ですが、それが適切だという労使の判断なのでしょう。 ■2004/01/07 (水) ベスト?ワースト? 米国の有力経済誌「ニューズウィーク」は最新号で、ソニーの出井会長を昨年の「ワースト経営者」6人のうちのひとりに選出したそうです。「株式市場にソニー・ショックを与えた」という理由だそうですが、会社をつぶした経営者も山ほどいるわけですから、「ワースト」といっても注目度、期待度と影響力の大きさの反映といえるかもしれません。当の出井氏も「構造改革中にそんなに良い点がもらえるわけはない」と、どこ吹く風という感じですが、それが正解なのでしょう。 実際、ソニーが好調だった当時には、出井氏が同誌の「ベスト経営者」に選ばれたこともありました。当時の出井氏と現在の出井氏がそう変わるわけもなく、当時のソニーと現在のソニーもそれほど違わないでしょうから、結局のところは業績をわけたのはヒット商品が出るかどうかという波の上下と、外的な経済環境だったということではないでしょうか。もちろん、常にヒット商品を出し、的確に環境変化に手を打てればそれにこしたことはないでしょうが、神ならぬ人にそれを求めるのは、いかに「ベスト経営者」であっても難しいということでしょう。考えてみれば当然の話ですが、この手の「ベスト」「ワースト」は相当程度割り引いて、読み物として読んでおくのが賢明なようです。 ■2004/01/06 (火) 元日の日経 「日経病を断つ」は昨年で終了しましたが、今日は「今日の日経」ネタです(笑)。 昨年正月の日経新聞は「日本病を断つ」との1面トップ特集でスタートしましたが、結果としてはその後の株価の回復、企業業績の好転で「日本病」どころではなくなってしまいました(笑)。それに懲りた?のかどうか、今年の正月の論調はかなり強気です。特集はIT関連ですが、社説は「にっぽん再起動」といたって前向きです。 元日付の社説を読んでみると、いきなり「日本はどうやら戦後最悪の「失われた時代」を抜け出したようだ。デフレにもがきながらも景気は上向いている。」と、1年前の「日本病」の超悲観論とは一変しています。さらに、日本経済の課題として、まず「グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長が「反面教師」と考えたデフレから脱却するのが先決」であり、続いて「需要創出型のイノベーション」であるといいますから、実にまともな主張でかえって驚くくらいです。さらに、対内直接投資の拡大や自由貿易協定、そのための農業改革など、まったくもって適切な指摘が続きます。1年でこれほど変わるかと思いますが、社長が代わればこうも変わるか(笑)。 内容が改善されたのはおおいに結構なのですが、それにしても「右肩上がりの時代は終わったとみんなが思い込んだことが、右肩下がりの時代を招いたのではないか。」とシャアシャアと言ってのける神経の太さというか無神経さは相変わらずのようです。だって、これまでさんざん「右肩上がりの時代は終わった」と言い募ってきたのはどこの新聞ですか。一時期「日経不況」なんてことばもあったくらいで、日経のネガティブキャンペーンがかなりの程度マインドを冷やしてきたことは間違いないと思うんですが。多少の反省はあってもいいと思うんですが、どんなもんなんでしょうか。 ■2004/01/05 (月) 初売り あけましておめでとうございます。 昨年後半は管理人の本来業務が爆裂し、「吐息の日々」のみならず「労務屋」全般がいたって低調になってしまいましたが(^^;;;;、今年はできるだけ更新していきたいと思います。もっとも、これから3か月くらいは労務屋のカキイレ時ですから、はたしてどうなりますことやら。 さて、例年どおり(笑)新年最初の「吐息の日々」は初売りネタです。労組の抵抗にもかかわらず、もはや完全に定着した感のある元日営業ですが、私の身近でも、昨年まで唯一元日だけは閉めていた駅前のパルコが、今年はついに元日営業に踏み切りました。元日の新聞も「初売」「1月1日より営業」と麗々しくうたったチラシが分厚く挟み込まれ、連合も昨年はもはやかつてのような抵抗を示さなくなっている感がありました。 いっぽう、昨年まで元日営業していた私の自宅近所にある中規模のスーパーは、今年は2日からの営業と一歩前進?していました。これをみると、ヨソが開けるからウチも開けざるを得ない、という横並び型の元日営業から、元日に開けて売れるところは開ける、というより合理的なスタイルに移行しつつあるのかもしれません。だとすれば、これはたしかに進歩といえるのかもしれません。 |