フリーター
 リクルート社が使い出したことばらしい。もともとはフリーアルバイターといっていたのが短縮されたものと思われる。定職につかず、短期的な仕事を転々とする人のこと。
 もともとは、バブル経済絶頂期の超人手不足の時期に、定職につかず、長期雇用にこだわらず、半年間は有利な条件の仕事で働いてまとまったお金を稼ぎ、残りの半年は、失業給付も受給しつつ、生活コストの安い海外で過ごすといった、けっこうなご身分の人をさしており、その当時はそれがカッコイイというのに近い理解がされていた。
 今となっては、就職超氷河期の中にあって、新卒時に、あるいは転職時に正社員として就職できずに致し方なくフリーターになる若年者が急増しており、社会問題視されている。もっとも、ひとことでフリーターといっても様々なタイプがあり、芸能人にあこがれてフリーターをしているタイプや、いずれは手に職をつけたいとか独立したいとかいった野心を持っているタイプもいるということで、それをどこまで問題視するかは議論が必要である。
 その一方で、周囲からはフリーター=パラサイト・シングル=けしからん、といったステロタイプな見方をされがちなのも逆の意味で問題。ただ、仕事の選り好みをしていることも事実だというところにも問題はある。
 いずれにしても、バブル当時は製造業の現場で働く人に面と向かって「こんな仕事を一生やってるなんてバカじゃないの」と平然と言い放つ「フリーター」が一人ならずおり、私自身も殴ってやりたいと思ったことが一度ならずある。そういう「フリーター」が今定職につけずにひどい目にあっているとしたら、それも自業自得というものだろう。ところが、必ずしもそうもなっていないのが世の中の不条理というものらしい。
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